昨日のNYダウ下落について日経は「米長期金利が約4年3カ月ぶりの水準に上昇したことで株式の割高感も意識され、幅広い銘柄に売りが出た」と解説しています。 米長期金利2.96%が高いか低いかですが、当社では問題ない水準と考えます。その根拠は

①現在のFF金利は1.5%、今週のFOMCで利上げとなっても1.75%で長期金利を大きく下回っている。
②実質金利(名目金利ーインフレ率)つまり1.5%-2.4%=-0.9%、食品とエネルギーを除いたコアインフレ率でみてもマイナスです。

①のFF金利が長期金利を上回ると暴落がくる。②の実質金利が自然利子率を下回ると景気刺激 となります。

つまり、一時的には金利裁定で売られても問題ない水準と思います。
金利3
金利と株式を長期でみてみましたが、連動性は余りありませんが、むしろ金利低下時のほうが株式にはマイナスです。景気が悪化による利下げが原因で金利低下なので当然でしょう。景気拡大するから金利が上昇する、そして株式も上がる。少し手直しします。
金利2
長期金利を上下反転させ1年ちょっと移動しまた。金利の天底がダウの変化日に当たる場合が多いことが分かります。これは金利動向が経済に影響するのに時間がかかるからかもしれません。そしえ今は変化日です。金利、インフレ率、潜在成長率など勘案すると問題ない、むしろ買いと思います。