8月末からS&P500とVIX指数の動きが同じになっています。本来、逆相関の関係なので異常な状況です。
考えても分からないのが本音ですが、要因の一つは、VIXはSPX(S&P500のOP)を大量に買い付けることで指数の操作が可能です。アウトザマネーのOPが算出に用いられるため相場を正確に捉えていないと思います。大統領選に備えての保険でPUTOのOTMのOPを大量に購入したためVIXが上昇かと思います。しかし、大統領選1週間前からは落ち着くでしょう。
2016年米大統領選前後のダウチャートです。

2020-09-13 (3)
2016年8月15日VIX11.34% → 10月31日22.51% と2倍に上昇。クリントン優勢が伝えられ、ダウは調整、VIXは上昇。しかし、トランプ当選でダウは急騰、VIXは低下となりました。
ブレグジットの時も同様の動きでした。今回もVIX上昇は過去の動きから予想できることですが、株式の上昇は予想外です。そして9月3日から株式が調整するとVIXも低下するという過去にない動きが続いています。
なお、S&P500と比較的連動性の高いスキュー指数は正常に動いていますので、VIXよりスキューを参考にすべきでしょう。
スキューから推測すると9月16日(前後1日含む)が米株買い。また長期金利動向からみるとそのころが変化日となります。今週前半の下落は買いと思います。
また、いずれVIXも正常化に向かうでしょうから、かけ過ぎた保険(OTMのOP)が決済となり、一段と低下、株式にプラスとなると思います。