2018年04月
通信簿
米金利上昇
昨日のNYダウ下落について日経は「米長期金利が約4年3カ月ぶりの水準に上昇したことで株式の割高感も意識され、幅広い銘柄に売りが出た」と解説しています。 米長期金利2.96%が高いか低いかですが、当社では問題ない水準と考えます。その根拠は
①現在のFF金利は1.5%、今週のFOMCで利上げとなっても1.75%で長期金利を大きく下回っている。
②実質金利(名目金利ーインフレ率)つまり1.5%-2.4%=-0.9%、食品とエネルギーを除いたコアインフレ率でみてもマイナスです。
①のFF金利が長期金利を上回ると暴落がくる。②の実質金利が自然利子率を下回ると景気刺激 となります。
つまり、一時的には金利裁定で売られても問題ない水準と思います。
金利と株式を長期でみてみましたが、連動性は余りありませんが、むしろ金利低下時のほうが株式にはマイナスです。景気が悪化による利下げが原因で金利低下なので当然でしょう。景気拡大するから金利が上昇する、そして株式も上がる。少し手直しします。
長期金利を上下反転させ1年ちょっと移動しまた。金利の天底がダウの変化日に当たる場合が多いことが分かります。これは金利動向が経済に影響するのに時間がかかるからかもしれません。そしえ今は変化日です。金利、インフレ率、潜在成長率など勘案すると問題ない、むしろ買いと思います。
相場雑感
今日はチャート掲載省略します。
日米首脳会談で特に問題はなかったとの報道が目立ちますが、トランプ大統領の表情は終始笑顔なしの硬い表情でした。これまでとは違います。貿易問題で日本が頑なな態度だったからでしょう。北朝鮮問題で拉致問題など頼みに来たのに何のおもやげもないということです。
日本は米にTPPを促していますが、TPP参加11か国のうち6か国は2国間貿易協定を結んでいます。よって日本のTPA拒否・TPP復帰要請は余り説得力がないように思います。
そしてどこも報道しませんが、米にとっては北朝鮮問題よりイスラエルの安全が絡むイラン問題の方がはるかに重要です。イランとの核合意見直しの期日は5月12日です。トランプ政権はイランにミサイル開発もやめさせることですが、現状ではイランが折れるのは難しい状況です。
ただし、決裂した場合、原油価格は上昇するでしょうから、地政学リスクよりも、原油高はオイルマネーを呼び込み米国株は上昇する可能性が高いです。
なお、NYダウの今後の変化日予想(当社独自)は、4月24日前後、5月2日前後、5月7日前後です。変化日が高値だと売り、下がっていれば買い、横這いの場合は判断難しいです。
銘柄
ビジョナリー(9263旧メガネスーパー) 高値ですが、じっくり買い集めている筋あるようです。ひょっとすると大化けも。仕手株なので割り切りですが。
ソーシャルワイヤー3929 まだ何か隠し玉があるかもしれません。勘ですが。
SP500
今日の日経平均310円高で、3月27日前後底入れ予想は現時点ではほぼ予想通りとなっています。しかし、超目先に関してはまたヒヤッとする日があるかもしれません。 今日はSP500の変化日とトレンド方向を予想しました。なお、値幅は予想しておりません。
誤差は4日前後になります。分かり易くするために直近の変化日予想の上下幅を修正します。
目先は突込みがあるかもしれませんが、そこは買いと予想します。
なお、日経平均は営業日数で16日後に大きな変化日がきそうですが、今のことろ買い場なのか売り場なのかは分かりません。
銘柄
ソーシャルワイヤー3929 4月27日決算発表予定、期待で買われると思います。また、20日にHEROZが上昇しますが、同じAI関連のマザーズということで追い風が期待できそう。