絶好調の半導体関連ですが、UBSが興味深いレポートを出しています。一部掲載します。
東京エレクトロン (8035)
10 月末まで良いニュースフローが続く
半導体受注は、1→2Q で 1975→1905 億円と高水準が続くと予想する。1Q で強かった TSMC10nm 投資とインテル・マイクロンの 3D-NAND 投資が半減するが、三星 3D-NAND 投資での受注増加が相殺すると予想する。今後のニュースフローの可能性として、
(1) 9~10 月頃に三星平沢工場の投資意思決定が下される、
(2) 上期ガイダンスが増額される、
(3) 7-9 月受注も高水準が予想される、など株価にプラスに働く要因が予想される。
しかし年末には注意が必要
これらの好材料が出尽くして、年末に向けてマイナス材料が出てくる可能性はあろう。具体的には、(1) 通例 11~12 月頃から iphone の生産台数が減少し始める、(2) 足元好調な中国スマホが在庫調整に突入する、(3) 11月末から CY16→17 の WFE 市場予想の精査が始まる、など。16 年度は TSMCの 10nm 投資、三星の 3D-NAND 投資が特に大きい。しかし 16→17 年度でこれらと同規模で投資できるのは、中国勢以外にはあまり思いつかない。三星 3D-NAND 受注は約 1100 億円か16 年度営業利益予想を 1220→1500 億円に増額し、ガイダンス 1240 億円を超過するとした。日本の会計年度を基準にした WFE 市場は 15→16 年度で、ドルで+30%、円で+15~20%を前提とした。株式市場で注目度が高い三星3D-NAND の 16 年度受注額は 1100 億円と試算している。三星 3D-NAND の立上げ拠点となった西安工場が 15 年度末に 32 層 100k/月に到達するまでに、東京エレクトロンが累積で受注した総額約 750 億円を基準に試算した。
バリュエーション:受注も株価も右肩上がり17 年 度 EPS 予 想を 547→606 円 に増額し、 PER15 倍 で 目 標株価を8200→9000 円に変更する。半導体製造装置市場の四半期受注額は過去最高を更新し、バリュエーションも概ね最高水準になる。このため株価の下値を狙いたくなるが、当面はカタリストが見当たらない
以上UBSレポートの一部です。半導体関連は日経平均に影響を及ぼす銘柄もあるので頭の隅に置いて置く必要があるでしょう。
ところでリオオリンピックも終わりパラリンピックが始まりました。そして次は東京。 しかし日本人の多くは冬季オリンピックのことを忘れてしまっています。2018年平昌、その次は北京の予定です。2020年夏季オリンピックが東京、2年後北京。そして北京の次に札幌が立候補するかもしれません。10月札幌が立候補表明、来年1月IOCに正式申請。さすがにアジア3回連続は厳しいでしょうが、ヨーロッパに立候補の動きがありません。チリ、アルゼンチンが開催に動いてるようですが、アルゼンチンは経済状況から無理でしょう。以外にも札幌にも目があります。
10月立候補表明で北海道関連が物色されると思います。それには北海道新幹線の早期前倒しが必須です。北海道新幹線前兆212キロのうち142キロがトンネルになるそうです。トンネル関連株も物色されるかもしれません。
また10月3日ノーベル医学・生理学賞発表、10月5日科学省発表です。候補として九州大学石野教授の名が挙がっているようです。「ゲノム編集CRISPR/Cas9」の発見だそうですが、関連銘柄はコスモバイオ(3386)です。ただこちらはバクチですね。
銘柄
鈴茂器工6405 寿司・おにぎりロボットを製造。特におにぎりが韓国はじめアジアで広がり始めており期待できそう。
sMedio3913 ベガ(3542)に介入した筋が新たに買い始めたとのうわさ。
エンシュウ6218 引き続き注目