STOCK TRAINのブログ

追証の果てまでイッテQ

いつもすいません そのうち

2021年11月

グロース株は金利敏感株ともいわれ、金利動向に左右されます。しかし、日本はゼロ金利政策のため金利との裁定は働きません。米ラッセル2000やナスダック指数は金利との相関関係が強く、翌日のマザーズに影響します。そこで、マザーズ指数と米長期金利(今回は10年ではなく30年国債)の関係を見ています。

マザーズ
マザーズ指数と米30年債利回りを重ねました。長期でみれば連動してそうですが、所々逆の動きですので、余り参考になりません。次に米長期金利を30日右へ移動します。

マザーズ2
8月下旬までほぼ同じ動きですが、9月は逆です。直近の上下幅を合わせます。

マザーズ3
9月終り頃から再び同じ動きになりました。9月の動きが連動しなかったのは政治動向による特殊事情が原因で、落ち着いたので元に戻ったということでしょう。
なお、長期金利を上下反転するとこうです。

マザーズ4
9月の混乱期が同じ動きになりました。つまり、平常時は米長期金利の30日遅れ、混乱時は30日遅れの逆の動き といえます。
そして、今週は一段高か調整かの瀬戸際の位置になります。短期的には強気で良いかと思います。

   銘  柄

パレモ2778 業績悪化しています。自己資本比率13.4%と低下。銀行への返済、取引先への支払いなど厳しい状況で、いつパンクしてもおかしくない財務内容です。7月末に筆頭株主エンデバー・ユナイテッド(旧フェニックス・キャピタル)の持ち株約17%が西松屋に約3億円で売却(1株150円)これで一時的に急騰も、無借金の西松屋からしたら、3億円はわずかな投資額でなくなっても全く問題ないです。社会保障金を滞納しており、西松屋が肩代わりしなければ危ない状況です。
退場か再建かのイチかバチかのバクチ銘柄ですが、無借金経営の西松屋の豪腕に賭けたいです。

       
        

ラジオ日経などで証券関係者が「今日の日経平均の上値・下値」予想をします。しかし、ほぼ全ては根拠なき予想です。予想の基本はこうです。

日経VI ÷ 15.65 A%
日経平均×A%=翌日の日経平均の上下幅 基本中の基本です
2021-11-06

2021-11-06 (1)

上は日経VI、下は日経平均です。10月を赤で囲みました。

10/1 VI 23.94% ÷ 15.65()=1.53%
日経平均28771円×1.53%=±440円 ⇒ 翌日の上下幅となります。翌日―326円で
予想の範囲内です。以下、10月のAと翌日の上下幅予想と結果です。
2021-11-06 (2)
結果は15勝4敗1分けですが、寄りで切れば100%です。予想をオーバーしたときの対処法もありますが、長くなるので書くの止めます。

*年間立会日数を245日としており、実際とは異なります。245の平方根は7√5=15.65
*VIは1年後の日経平均の上下幅を予想したものです
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NY(S&P500,ダウ)の20日先までの変化日予想です。

SV
上はダウとミックス指数です。大体同じ動きですが、赤のラインを超えて、ミックス指数が低下になると売りになります。次にミックス指数を右へ20日移動します。

SV1
1,2日のズレがありますが、変化日は捉えています。上下反転します。

SV2
10月以降、同じような動きになりました。恐らく超目先は押せば買いと思います。

        

海運株が好決算にも関わらず売られましたが、日本郵船とバルチック指数でみてみます。

日本郵船
短期的には動きが一致しませんが、数か月でみれば同じ方向を示してます。日本郵船を少し右に移動します。
日本郵船2
5月終り頃からほぼ同じ動きになります。株式がバルチック指数の先行指標といえます。しかし、株価はバルチックほど下げておらず、まだ下げ余地はあるかもしれません。
2021-11-04 (5)
上は日経平均と独自の売買サインです。青の横線の下で青のチャートを赤が下から上へ突き抜けた時が買いとなります。現在、赤、青ともに上向いているためまだ上昇トレンド中と考えます。しかし、今日の陰線で1,2日の下落が明日か月曜あるかもしれません。短期的には押目は買いと思います。


   銘  柄

特にはございませんが

ウェルスナビ7342 引き続き長期で注目しています

東洋インキ4634

       

日興証券の株価操縦は6カ月ほどかけて内偵していたようですが、証券会社なのでSESC相手に抵抗は不可能でしょう。しかし、相手が個人の場合、SESCには遠慮する理由はないため、法廷で争うことが可能です。実は、裁判になるとほとんどSESC側が負けています。株価操縦やインサイダーその他で逮捕されても、裁判で無罪は多いです。無罪になるとなぜかマスコミは報じません。

さて、今回のブロック取引は機関投資家ないしは、企業のオーナーのようですが、ここでは仕手筋に当てはめて解説します。
仕手筋相関
A株を300円から500円まで買い集めました。平均単価400円と仮定。

個人が場外で大量にクロスする場合、東証のトストネットを利用。前引け後、大引け後の2回出来ます。それぞれの終値から最大上下7%の株価でクロスを振れます。

500円だと上限535円、下限465円。

・下限利用のケース。板が薄くて大量の売りが出せないため、465円で引き取ってもらう。買い手は計算上35円の利益。手替わりともいいますが、再度仕掛けるか、煽ってイナゴを引き寄せ売り逃げる。30円下までで売っても5円の利益。100万株だと500万円の利益です。
仕手筋がよく利用しますが、個人のトストネット利用を受け付ける証券会社は僅かです。それも7%は当局に怪しまれるため、5%におさえることが多いです。受け付ける証券会社はブラックジャーナルから「仕手筋ご用達証券」と叩かれます。

・上限利用のケース。仕手筋の信用評価損率が30%とします。そして6か月信用で5か月過ぎたとします。場中に値下がりして、評価損率が30%を下回って新たに信用できなくなる恐れができています。トストネットで高く決済することで、利益を拡大、あるいは損金を縮小できます。維持率20%で追証ギリギリの場合も追証回避、損失縮小で利用します。
35円高く決済することで、100万株だと3500万円の利益かさ上げあるいは損失縮小になります。

また、仕手筋が「終値から5%安で譲ってやるから引き受け先探してくれ」といった依頼をブローカーや証券外務員に話すこともあります。

想像ですが、今回の日興のケースでは高く売りたい依頼主の希望を叶えるために株価操縦したのかもしれません。しかし、営業マンが退社して裁判にもつれ込むと有罪は厳しいかもしれません。

         

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